家族葬について多数のお問い合わせを受けます。
そして、お問い合わせされる方の大半は「家族葬ってどうすればいいの?」「金額は?」と質問されます。
近年、医療の発達などにより平均寿命が延び、60歳の子供が80歳代の親の葬儀を執り行うことも珍しくない時代になってきました。
それにより、ご本人の友人や知人関係も少なくなり、子供世代もすでに退職しております。
また、会社関係の参列も減り、「大げさな形にしたくない」という気持ちから、ご家族のみで葬儀を行うケ-スが増えてきたことが、大きな理由として挙げられます。
家族葬とはどういう葬儀
家族葬は、少人数の参列による葬儀
家族葬という言葉は、ある葬儀社が規模の小さな家族中心での葬儀という意味合いで使用したのが始まりで、葬儀の「形式」や「宗教形態」を規定するものではありません。
そのため、家族葬には明確な定義がなく、ご家族やご親族、親しい友人を中心とした少人数での葬儀の総称として用いられることが多いようです。
基本的に必要なことや式の流れについては一般的な葬儀とほぼ同じです。
人を取巻く環境や背景などにより、参列者を限定し少人数の参列による葬儀を家族葬と言います。
また、家族葬なのでご家族だけで行うものと思われている方も多いのですが、故人の親しい友人など、ご家族以外の故人の死を悲しまれている方々に参列していただいても良いのです。
「家族葬」と「密葬」の違い
一般的にいう「家族葬」は、上記にある通り、故人を取巻く環境や背景などにより、結果的に少人数の参列による葬儀を指します。
「密葬」は家族葬とは大きく違い、「社葬・お別れの会・偲ぶ会」など、一般会葬者のためのセレモニーを行う場合、事前にご遺族・ご親族を中心に葬儀を執り行うことを「密葬」と言います。
「密葬」と一言にいっても、さまざまな規模で執り行われます。
また、密葬の際に「火葬」されるため、後で行われる「社葬・お別れの会・偲ぶ会」は「骨葬」として、お骨の状態で執り行われることが多いです。
高崎市の家族葬の注意点
まず、家族葬をお考えの方は、家族葬の良い点・悪い点をよく理解することが大切です。
しかし、まだまだよく知られていないのが現状です。
そのため、家族葬を選択したことで後悔された方が少なくありません。
なぜ、家族葬で後悔をしてしまうのか?
それは家族葬についての知識がなく、安易な考えで、行ってしまうからです。
メディアでも「家族葬」という言葉ばかりがクローズアップされ、実際に家族葬というものがどういった形で行われるのか、また、どのような準備が必要なのかまでは紹介されていないからです。
高崎市の家族葬のメリット
1.故人とのお別れの時間をゆっくり過ごすことができます。
ご家族やご親族・関係の深かった友人だけで行う小規模な葬儀ですので、故人とゆっくりお別れの時間を過ごすことができます。
2.義理の参列者への対応が軽減します。
義理で参列した方への気づかいが少なくなることから、精神的な疲れを軽減することができます。
家族葬のデメリット
1.葬儀後にご不幸を知った方への対応が必要です。
一般葬であれば、参列者に「挨拶」として一度に故人の死去に至る経緯や参列の御礼などを伝えることができます。
しかし家族葬は参列者を限定するため、葬儀後にご不幸を知った方が、ご自宅へお越しになり、結果的に負担をしいられる可能性があります。
2.ご理解を得なければ、トラブルに繋がる場合があります。
ご親族の理解をきちんと得なければ、トラブルに発展する恐れがあります。
葬儀のお知らせをご家族や近親者などに限定した場合、連絡がなく参列できなかった方に、後ほど苦言を言われるなど、トラブルにつながる場合があります。
3.一般葬より費用負担が大きくなる場合があります。
一般葬であれば、ある程度見込める香典がほとんど見込めないため、一般葬より費用負担が大きくなることもあります。
高崎市で後悔しない家族葬を行うために
ご遺族のみ
「家族」いわゆるご遺族のみで葬儀を行うもの。
規模は、ご遺族の人数にもよりますが、だいたい10名くらいの葬儀規模になるでしょう。
ご遺族のみの注意点
特に注意をしなければならないのは、「家族」いわゆるご遺族のみで行う葬儀を選択された場合です。
ここでの注意点は、ご親族への事前連絡です。
ご親族への事前連絡を行わなければ・・・「参列したかったのに、なぜ呼んでくれなかったの?」とか「なぜ、町内や会社関係にお知らせしなかったの?」といったご指摘をご親族から受ける可能性があるからです。
故人と最も関係が深かったのは確かにご遺族でしょうが、人は生まれて死ぬまでの間に、さまざまな方々とふれあいます。
故人の人間関係は、ご遺族を中心にして広がっていますが、ご遺族以外にも沢山の方々とご縁を持ちながら生きてきたはずです。
そのため、誰にも知らせずにご遺族のみで葬儀を執り行われた場合、故人と縁があった方々は、後日訃報に接した際、「葬儀に参列し、お別れの言葉を述べたかった」と思われるのです。
家族葬を行う前に、そのことを慎重に検討する必要があります。
ご遺族+ご親族
ご遺族の枠に留まらず、ご親族まで参列していただき、葬儀を行うもの。
ご親族の人数にもよりますが、だいたい30名くらいまでの葬儀規模になるでしょう。
ご遺族+ご親族の注意点
「ご遺族・ご親族」にて行う葬儀を選択された場合も、家族葬で行ったことが故人の遺志であっても、「なぜ知らせてくれなかった」と言われてしまう可能性があります。
また、町内の方や会社関係の方々が、後日ご自宅へお参りに来られる可能性もあります。
また、ご親族の中には、昔からの習慣を大事にされており、葬儀はいろいろな所に知らせて、参列してもらうべきものという考えの方もいらっしゃいます。
だからこそ、ご親族には事前に連絡を入れて、ご遺族・ご親族のみで執り行うことを明確に説明しておく必要があります。
ご遺族+ご親族+交友関係
ご遺族・ご親族に加え、故人と親交のあった方々を交えて葬儀を行うもの。
故人の交友関係の広さにもよりますが、だいたい50名くらいまでの葬儀規模になるでしょう。
ご遺族+ご親族+交友関係の注意点
「故人と交友関係のあった方々」にも参列していただく場合に、準備しておかなければいけないことは、事前の名簿作成です。
名簿作成は、なぜ必要なのでしょうか?
それは、誰に連絡をすべきかを明確にし、連絡漏れを防ぐ必要があるからです。
昨今の生活事情で、喪主になられる方と故人が別々にお住まいのケ-スが多くなっており、いざというとき、名簿がないと喪主はどこに連絡をしたら良いのか、まったくわからない状態に陥ってしまいます。
ご親族の連絡先以外に、見送ってほしい故人の友人・知人の連絡先を名簿にしておくことも大切です。
グループの場合、代表者や親しかった方の連絡先だけでも記載しておけば、グループの全員に連絡していただけると思います。
特に、友人・知人の連絡先は、ご本人しか知らないことが多く、ご本人に万が一のことがあった場合、名簿がないと連絡することができません。
連絡できなかったために、葬儀が終わって一息ついた頃に、ご自宅に友人・知人の方々が毎日のようにお参りに来られるケースは少なくありません。
「こんなことならお葬式で皆さんが一度にお別れできるようにすれば良かった」と後悔することも実際にあります。
名簿作成は大変、手間のかかる作業ですが、連絡漏れを防ぐことができ、本当にお参りに来て欲しい方々が、誰にでもはっきりとわかりますので、ぜひとも作成しておいた方が良いでしょう。
また、どの家族葬を選択するのかは、そのご家族によって様々ですので、しっかりと話し合っていただくことをお勧めいたします。