
葬儀が終わり、少しだけ息をついた頃に、新たな現実が目の前に現れます。
「相続手続き、どうすればいいの?」
お悔やみの連絡への返信、片付け、四十九日の準備
やらなければいけないことが山積みの中で、「相続」という言葉だけが、重く頭に残っている方も多いのではないでしょうか。
「何から手をつければいいかわからない」
「誰に相談すればいいかもわからない」
「お金がかかるなら、できれば自分でやりたいけど、難しそうで怖い」
この記事は、そんな方のために書きました。
相続手続きの全体像、期限、専門家への相談の仕方
そして、高崎市内で葬儀社を通じて司法書士に無料相談できる仕組みについて、できる限り丁寧にお伝えします。
「まず何をすればいいか」が見えてくれば、少しだけ気持ちが楽になるはずです。
一緒に整理していきましょう。
葬儀後に「相続手続き」が待っている——その全体像を把握しよう
相続手続きは、早めに全体像を把握しておくことが最も大切です。
「なんとなく後回しにしていたら、気づかないうちに期限を過ぎていた」という事態が、実際に多く起きています。
悲しみの中で動き始めることは辛いことです。
でも、知識として「何が、いつまでに必要か」を把握しておくだけで、慌てずに動けるようになります。
相続手続きには「期限」がある——知らないと損をする
相続手続きの中には、法律で期限が定められているものがあります。
この期限を過ぎると、選択肢が大幅に狭まったり、税金上の不利益が生じたりすることがあります。
「準確定申告」 故人が確定申告をしていた(個人事業主、不動産収入がある方など)場合、相続人が代わりに確定申告をする必要があります。
期限は、相続の開始を知った日の翌日から4か月以内です。
そして「相続税の申告・納付」があります。
相続財産が基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合、相続税の申告と納付が必要です。
期限は、相続の開始を知った日の翌日から10か月以内です。
この期限を、まず頭に入れておいてください。
なお、相続税の基礎控除や計算方法の詳細は、国税庁の相続税特集ページで確認できます。
相続手続きの主なステップ一覧
相続手続きは、大きく分けると以下のステップで進みます。
死亡届の提出と火葬許可証の取得は、葬儀直後に行います。
これは葬儀社が代行してくれることがほとんどです。
遺言書の有無の確認は、できるだけ早い段階で行います。
自筆証書遺言が自宅に残っている場合、勝手に開封してはいけません。
家庭裁判所での「検認」手続きが必要です。 公正証書遺言の場合は、公証役場で検索できます。
法定相続人の確定は、被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの戸籍謄本を取り寄せて確認します。
想定外の相続人(認知した子など)が存在する場合もあり、この作業は思った以上に手間がかかることがあります。
相続財産の調査では、プラスの財産(不動産、預貯金、有価証券など)だけでなく、マイナスの財産(借金、保証債務など)も調査します。
遺産分割協議では、相続人全員が集まり、誰が何を相続するかを話し合って決めます。
全員の合意が必要であり、一人でも反対すると協議がまとまりません。
遺産分割協議書の作成・各種名義変更手続きでは、不動産の場合は法務局で相続登記を行い、預貯金は金融機関での名義変更・解約手続きを行います。
相続税の申告・納付(必要な場合)は、税理士に依頼するケースが一般的です。
これらのステップは、財産の種類や相続人の人数によって、数か月から1年以上かかることもあります。
相続手続きを自分でやるのが難しい理由——専門家が必要なケース

「自分で全部できるのでは」と思う方もいます。
しかし現実には、相続手続きは想像以上に複雑です。
特に、不動産が含まれる場合・相続人が複数いる場合・借金がある場合は、専門家なしで進めることで大きなリスクが生じることがあります。
こんなケースは特に注意が必要
不動産が含まれる相続は、必ず専門家のサポートが必要です。
不動産の相続登記は、2024年4月から義務化されました。
相続を知った日から3年以内に登記申請しなければ、10万円以下の過料(罰則)の対象になります。 法務省の案内はこちらでも確認できます。
相続人が複数いるケースも注意が必要です。
兄弟・姉妹間で話し合いがまとまらないケースは非常に多く、感情的な対立が起きやすい場面でもあります。
第三者である専門家が間に入ることで、円滑に進むことがあります。
故人に借金があるケースも要注意です。
借金の存在に気づかないまま相続を承認してしまうと、借金も引き継ぐことになります。 3か月の相続放棄の期限を過ぎないよう、早めに動く必要があります。
遺言書の内容に納得できない相続人がいるケースでは、「遺留分」の問題が生じることがあります。
法律で保障された最低限の相続分(遺留分)は、遺言があっても侵害できない権利です。
連絡のとれない相続人がいるケースも、手続きを複雑にします。
全員の合意が必要な遺産分割協議が進まず、手続きが止まってしまうことがあります。
司法書士・弁護士・税理士——誰に頼むべきか
相続に関わる専門家は複数いますが、それぞれ得意な分野が異なります。
司法書士は、不動産の相続登記・遺産分割協議書の作成・相続人調査(戸籍収集)が主な業務です。
相続に関する手続きの中で、最も広範囲をカバーできる専門家です。
また、家庭裁判所への申述書類(相続放棄など)の作成支援も行います。
弁護士は、相続人間のトラブル・遺産分割調停・遺言の有効性の争い・遺留分の請求など、紛争性のある案件を担当します。
相続人同士で話し合いがまとまらない段階になったら、弁護士への相談が適切です。
税理士は、相続税の申告・節税対策・税務調査への対応が主な業務です。
相続財産が大きく相続税の申告が必要な場合は、税理士への依頼が不可欠です。
費用の目安として、司法書士への依頼は、不動産の相続登記1件あたり5〜15万円程度が一般的です(財産の規模・複雑さにより異なります)。
「まず誰に相談すればいいかわからない」という状態であれば、司法書士への相談から始めることをお勧めします。
司法書士は、相続全体を俯瞰したうえで「この部分は税理士に」「この問題は弁護士に」と適切に案内してくれる立場でもあります。
高崎市で相続の無料相談ができる窓口
高崎市内には、相続に関する無料相談窓口がいくつかあります。
まずはこうした公的な窓口を知っておくことは大切です。 ただし、それぞれの窓口には「できること」と「できないこと」があります。
市役所・法テラス・法務局——公的窓口の活用法
高崎市役所では、法律相談(弁護士による)を定期的に実施しています。 予約制であることがほとんどで、相談時間も30分程度に限られることが多いです。 詳細は高崎市公式ウェブサイトで確認できます。
法テラス(日本司法支援センター)では、経済的に余裕のない方を対象とした法律相談の費用立替制度があります。
相続に関しても、弁護士・司法書士への相談料を立て替えてもらえる制度があります。
法テラス群馬への電話(0570-078374)または公式サイトから相談できます。
法務局(前橋地方法務局高崎支局)では、登記に関する相談や、「法定相続情報証明制度」の申請手続きができます。
法定相続情報証明制度とは、戸籍の束を一枚の証明書にまとめられる便利な制度で、金融機関や不動産の名義変更に広く使えます。 法務局の相続登記情報も参考になります。
群馬県司法書士会では、定期的な無料相談会を実施しています。
群馬県司法書士会の公式サイトで日程・場所を確認できます。
公的窓口だけでは解決しないケース
公的窓口の多くは、「一般的な情報提供」と「方向性のアドバイス」にとどまります。
たとえば、「戸籍を集めて相続人を特定する」「遺産分割協議書を実際に作成する」「法務局に登記申請する」という実務的な作業は、相談窓口では行ってもらえません。
つまり、「何をすべきか」はわかっても、「実際にやってもらう」ためには、改めて専門家に依頼する必要があります。
そのギャップに悩む方が非常に多いのが現実です。
「相談に行ったら、結局『専門家に依頼してください』と言われた」
そういった声は、実際に多く聞かれます。
そこで活用できるのが、葬儀社を通じた司法書士の無料紹介という仕組みです。
葬儀社が司法書士を無料紹介する仕組み——なぜ無料で紹介できるのか
葬儀を依頼した葬儀社が、司法書士を無料で紹介してくれる
「そんなことが本当にあるの?」と思われる方もいるかもしれません。
これは実際に行われているサービスであり、うまく活用することで、葬儀後の手続き負担を大幅に減らすことができます。
葬儀後の遺族が最も困ることの一つが、「どの専門家に頼めばいいかわからない」という問題です。
葬儀社は、日々多くのご遺族の「葬儀後の困りごと」を間近で見ています。
その中でも「相続手続きをどうすればいいか」という相談は、特に多く寄せられるテーマです。
その現場のニーズに応えるかたちで、信頼できる司法書士・弁護士・税理士などの専門家ネットワークを持つ葬儀社が増えています。
紹介自体は無料で行われており、初回の相談も無料であることが多いです。
葬儀社経由の紹介が「使えるケース」と「注意点」
葬儀社経由の司法書士紹介が特に有効なのは、以下のケースです。
「誰に相談すればいいかわからない」という入り口で迷っている方には、最も手間なく専門家とつながれるルートです。
葬儀の担当者がすでに信頼関係にある状態なので、「全くの見知らぬ事務所に電話する」よりも心理的なハードルが低い点も大きなメリットです。
故人が高崎市在住で、不動産(土地・家)を所有していたケースは、司法書士への依頼が最も有効です。
葬儀社が紹介する司法書士は、地元(群馬県・高崎市周辺)に精通していることが多く、管轄法務局とのやりとりもスムーズです。
注意点としては、「葬儀社から紹介された専門家だからといって、無条件に契約しない」ことです。
初回相談で「この人に任せたい」と感じられるかどうかを確認し、不安があれば他の専門家に相談してから判断しましょう。
複数の専門家に初回相談(無料の範囲で)してから選ぶことも、一つの賢い選択肢です。
相続手続きで司法書士に依頼できること・できないこと
司法書士は、相続において非常に幅広い業務を担当できる専門家です。
しかし、「何でもできる」わけではなく、弁護士・税理士との役割の棲み分けがあります。
これを事前に知っておくことで、相談の際に「何をお願いすべきか」が明確になります。
司法書士に頼むと何が解決するか
司法書士に依頼できる主な業務は以下の通りです。
相続人の調査(戸籍収集)は、被相続人の出生から死亡までの戸籍を取り寄せ、法定相続人を確定する作業です。
本籍地が複数にまたがっている場合などは、特に手間のかかる作業で、司法書士に任せることで大幅に時間を節約できます。
法定相続情報一覧図の作成・申出は、金融機関や不動産の手続きで、戸籍の束を何度も提出する手間を省けます。
遺産分割協議書の作成は、相続人全員が合意した内容を法的に有効な書面にまとめる作業です。
書式に不備があると、金融機関や法務局で受け付けてもらえないことがあるため、専門家への依頼が安心です。
不動産の相続登記申請は、司法書士の最も主要な業務の一つです。
法務局への申請書類の作成・提出を代行します。
相続放棄・限定承認の申述書類の作成は、家庭裁判所に提出する書類の作成支援を行います。
預貯金・株式などの名義変更手続きのサポートも行います。
金融機関ごとに必要書類が異なるため、各機関への問い合わせから書類準備まで任せることができます。
弁護士や税理士との役割の違い
司法書士に「できないこと」として代表的なのは、相続人間の紛争対応です。
遺産の分け方をめぐって相続人同士が争っている場合、「代理人」として交渉・調停に参加できるのは弁護士のみです。 遺産分割調停・審判の申立ては、弁護士の業務です。
また、相続税の申告・計算・節税対策は税理士の業務です。
相続財産が大きい場合は、司法書士・税理士それぞれに依頼するか、両方に対応できる事務所を探すことになります。
なお、司法書士が作成できる書類の範囲や業務範囲については、日本司法書士会連合会の公式サイトでも確認できます。
高崎市で葬儀社に相続の相談をするとき——事前に準備しておくもの
葬儀社に「司法書士を紹介してほしい」と相談する際、事前にいくつかの情報を整理しておくと、スムーズに話が進みます。
これは「完璧に準備しないといけない」という意味ではありません。
「だいたいこういう状況です」と伝えられる程度の情報があれば十分です。
故人の基本情報として、氏名・生年月日・死亡日・本籍地・最後の住所を把握しておきましょう。
戸籍や住民票の取得に必要な情報です。
相続人の概要として、相続人が何人いるか(配偶者・子・兄弟姉妹など)を整理しておきましょう。
「誰が相続人になるか」は法律で定められており、この情報をもとに手続きの範囲が決まります。
財産の概要として、不動産(土地・建物)の有無、預貯金の有無・おおよその金額、株式・保険などの有無を把握しておきましょう。
「全部はわからない」という状態でも構いません。
「自宅の土地と家がある」「銀行口座がいくつかある」という程度の情報で十分です。
遺言書の有無については、故人が遺言書を残しているかどうかを確認しておきましょう。
自宅での保管、公証役場での保管、法務局での保管(自筆証書遺言書保管制度)など、確認すべき場所があります。
なお、2020年から始まった「自筆証書遺言書保管制度」については、法務局の特設ページで確認できます。
借金・保証債務の有無は、故人が借入をしていたかどうか、誰かの借金の連帯保証人になっていたかどうかを確認しましょう。
金融機関への問い合わせや、信用情報機関への照会で確認できます。
これらを大まかに把握した状態で葬儀社に相談すると、「どの専門家が必要か」「どのくらいの複雑さか」という判断がしやすくなります。
相談の際に「何も準備できていないのですが」と正直に伝えても大丈夫です。
丁寧な葬儀社であれば、「何がわかっていれば話が進みますか?」と一緒に確認してくれるはずです。
まとめ
「相続手続きがわからない」という状態で、この記事を読んでくださったことに感謝します。
ここまでお伝えしてきたことを、最後に整理します。
相続手続きには「相続放棄(3か月)」「準確定申告(4か月)」「相続税の申告(10か月)」という重要な期限があります。 まずこの期限を意識することが最初のステップです。
相続手続きは思った以上に複雑で、特に不動産がある場合・相続人が複数いる場合・借金がある場合は、専門家のサポートが必要です。
高崎市内には市役所・法テラス・法務局・司法書士会の無料相談窓口がありますが、あくまで「相談」にとどまるため、実務的な手続きは改めて専門家への依頼が必要になります。
葬儀社を通じた司法書士の無料紹介は、「誰に相談すればいいかわからない」という方にとって、最も入り口として使いやすい方法の一つです。
ただし、紹介を受けた後は費用の見積もりをきちんと確認し、納得してから依頼することが大切です。
司法書士は、相続人調査・遺産分割協議書の作成・不動産の相続登記など、相続手続きの広い範囲をカバーできる専門家です。
紛争対応は弁護士、税務申告は税理士——それぞれの役割を理解したうえで、必要に応じて複数の専門家を活用してください。
悲しみの中で「手続き」を考えることは、本当に辛いことです。
でも、手続きを整えることは、故人が残してくれたものを大切に受け継ぐことでもあります。
そしてそれは、残された家族が安心して前に進むための、大切な一歩です。
一人で抱えずに、まずは信頼できる葬儀社や専門家に声をかけてみてください。
高崎市内で、あなたの状況に合った支援を一緒に考えてくれる人は、必ずいます。
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